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「明治百五十年」を迎えるにあたってのアピール

本年は大政奉還から百五十年、明年は王政復古の大号令から百五十年にあたる。

両者は、神武建国の原点に立ち返ろうとするものであり、単なる政治体制の変革ではない。また、「明治」という新しい元号の下、先人達は旧来の陋習を破るべく知識を世界に求めた。全ては、国家としての独立を保ち、民族の精神を高めんがためである。

我が国を取巻く国際情勢が混迷を深め、緊迫の度合いを強める今日、明治維新の歴史的意義を振り返ることは極めて重要だ。その観点からすれば、単なる歴史の通過点として「明治百五十年」を祝うだけでなく、「明治の精神」を回顧する機会として明治天皇の御生誕日である十一月三日を現行の「文化の日」から「明治の日」とするなど将来に繋がる施策も必要だ。関係各位におかれては、積極的な取組みを御願いしたい。

平成二十九年十月二十九日

 「明治百五十年記念シンポジウム」参加者一同