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11月3日の祝日「文化の日」を「明治の日」に改めることを提唱する民間団体「明治の日推進協議会」(会長・塚本三郎元民社党委員長)が30日に国会内で集会を開く。明治の日創設に賛同する署名が100万人に達したとして、自民党有志議員による「明治の日を実現するための議員連盟」(会長・古屋圭司元国家公安委員長)に手渡し、改称のための祝日法改正に向けた取り組みを促す。

11月3日は明治天皇の誕生日で、昭和22年までは「明治節」という祝日だった。しかし、連合国軍総司令部(GHQ)が国家神道色の濃い祝日の改廃を求め、明治節は23年から「文化の日」と改められた。

昨年は「明治改元150年」の節目で、自民党有志が議連を立ち上げるなど改称の動きが活発化した。議連は、明治期に日本の近代化が進み、国の基本的な形が築き上げられたとして、今後の国の発展に生かすことを目的に明治の日創設を議論。昨年12月に改正原案をまとめた。

原案では、戦後定着している文化の日の意義を残しつつ、明治の日について「近代化を果たした明治以降を顧み、自由と平和を愛し、文化をすすめ、未来を切り拓(ひら)く」と記す方向だ。古屋氏は「明治は先人のたゆまない努力によって近代化の礎を築いた時代だ。これからも未来に向かって同じ姿勢を持ち続けるために国民が等しく思いをいたす日にしたい」と話している。

議連は今後、日本維新の会など他党にも協力を呼びかけた上で超党派議連に拡大し、来年の通常国会での改正案提出を目指す考えだ。(広池慶一)

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