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1月29日夜、憲政記念館講堂において《「明治の日」推進協議会》の主催により、「『明治の日』実現!総決起集会」が開催され、厳しい寒さの中、約400名の国民有志が集結した。

神社本庁の幹部職員や日本会議の椛島有三事務総長の姿も見え、「明治の日」制定への動きが徐々に高まっていることが感じられる。

戦後問題ジャーナリストの佐波優子氏が司会を務め、国歌斉唱。

古屋圭司衆議院議員より経過報告

最初に、《明治の日を実現するための議員連盟》会長の古屋圭司衆議院議員から経過報告を兼ねた挨拶。「明治維新があったから今の日本がある」、「明治の先人が近代国家の礎を築いたことを国民は心に刻むべき」という議連関係者の思いを披瀝した上で、「明治の日」を「国家神道の復活」と結び付けようとする言われなき批判を排すべく、「文化の日」の定義を包摂した「近代化を果たした明治以降を顧み、自由と平和を愛し、文化をすすめ、未来を切り拓く」という規定の法案にしたと紹介。自民党の内部における手続きと野党に対する働き掛けを行い、必ず「明治の日」を実現すると明言した。

それを受ける形で、主催者たる《推進協議会》役員の挨拶。名古屋から来た塚本三郎会長は「年に一度、明治の元勲たちの努力に学ぶ日を作りたい」と「明治の日」制定に対する期待を語り、富山から来た中尾哲雄会長代行も古屋議連会長の「必ず」という語に意を強くしたと述べた。

稲田朋美衆議院議員へ署名目録を手交

次に、《推進協議会》によって集められた祝日法改正を求める署名の目録(1月28日現在・863,989筆)が《推進協議会》の高池勝彦事務総長から《議員連盟》幹事長の稲田朋美衆議院議員に手交される。

目録を受け取った稲田議員は、明治維新を象徴する「五箇条の御誓文」の原案が福井藩士によって起草されたことに触れ、単に強いだけでなく「道義大国」を目指した先人の偉業を振り返る日として「明治の日」を位置づけたいと力説した。

国会議員の決意表明、来賓挨拶

また、《議員連盟》事務局長の山田宏参議院議員からも、国家および民族の祈りである祝日を取り戻す一環として「明治の日」制定に力を尽くしたいとの所信表明があった。さらに、会期中の多忙な時期であるにもかかわらず出席した国会議員から決意表明がなされる。

続いて、明治神宮崇敬会理事長の網谷道弘氏、《推進協議会》代表委員で《国柱会》賽主の田中壮谷氏、同じく代表委員で文藝評論家の新保祐司氏が来賓として紹介された。

田中氏の高祖父で《国柱会》の創設者である田中智學居士は、大正時代に「明治節」制定を求める請願運動を展開したことで知られる。また、新保氏は推進協議会の推薦図書である『明治頌歌』を始め「明治の精神」に関する著作を多く執筆している。

有識者「明治を語る」

その後、「明治を語る」と題して五名の有識者が登壇。

《推進協議会》参与で國學院大學名誉教授の大原康男氏は、明治24年、訪日中のロシア皇太子が巡査に襲撃された大津事件に際して、明治天皇が身を以て皇太子の怒りを鎮め、国民もまた帰国する皇太子に慰問の品を贈り、君民が一体となって国家的危機を凌いだという故事を紹介した。

同じく《推進協議会》参与で元衆議院議員の西村眞悟氏は、「『明治の日』を実現することは、『明治』を現在の我々の心に甦らせること」であるとした上で、明治維新に際しては討幕か佐幕かで対立していた日本人が日清・日露の両戦役においては一体となって戦った事実を忘れてはならないと強調した。

《推進協議会》運営委員で日本文化総合研究所代表の高森明勅氏は、「みどりの日」が「昭和の日」と改められた以上は「文化の日」も「明治の日」と改めねば辻褄が合わないとした上で、閉塞感の見られる現代の世情を打ち破るためにも明治時代に於ける飛躍を思い起こす契機として「明治の日」が必要であると訴えた。

評論家の江崎道朗氏は、「我が国は神の末なり神まつる昔の手振り忘るなよゆめ」という明治天皇の御製を引き、国民の安寧と国家の安泰を願われる歴代天皇の大御心を振り返る日として「明治の日」を位置づけることが、経済的格差が拡大する中で困窮している若い世代に希望を与える上でも重要だと指摘した。

国会で「明治の日」制定を巡って最初に問い質した元衆議院議員の田沼隆史氏は、唱歌「明治節」の一節を披露し、こうした唱歌があったのは国民が挙って祝っていた証拠であると述べた上で、「文化の日」を「明治の日」に改めることは「外国製」である祝日を本来の姿に戻すことであり、それこそが「日本を取り戻すこと」に繋がると主張した。

最後に、《推進協議会》事務局長である相澤宏明氏の先導により、「明治の日」法案の「早期提出・早期審議・早期成立」を期して、会場の国民有志が万歳三唱を行った。

「明治の日」早期実現を

折しも前日の28日には通常国会が始まった。統計の不正処理を巡る問題や平成31年度通常予算案など審議すべき案件は多く、4月の統一地方選挙や7月の参議院議員選挙を控えて与野党の対立は激しいが、集会における各有識者の発言からも分かる通り、「明治の日」は国民精神の根本に関わるものであり、早期に実現するよう関係各位に願う次第である。

▼総決起集会の模様(動画)
https://youtu.be/hMRc6xU41es